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滋賀レイクス育成コーチ根間さんが大学院修了 自らが研究対象の論文発表

びわこ成蹊スポーツ大学院を修了した根間さん

びわこ成蹊スポーツ大学院を修了した根間さん

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 びわこ成蹊スポーツ大学・大学院 学位記授与式が3月21日、びわ湖大津プリンスホテル(大津市におの浜4)で行われ、滋賀レイクスの育成コーチの根間洋一(ひろかず)さんが大学院を修了した。

Bリーグ中継の解説をする根間さん

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 根間さんは2023年、同大学院スポーツ学研究科に入学。滋賀レイクスの下部組織の育成ダイレクターとU18アシスタントコーチ、Bリーグ中継での試合解説を務める傍らスポーツ心理学とコーチングを学んだ。

 2月には修士論文「オートエスノグラフィーによるコーチング・メンタルモデルの検討」を発表。オートエスノグラフィーは、自らを研究対象とする手法で、根間さんは、U18を指導する時に録音した自らの発言を説明・解説、指摘、賞賛、提言・指示の4項目に分類して分析した。

 根間さんは「ほかの研究者と異なり、実際にコーチングしながら研究していたので、学びながらタイムリーに研究結果を実践できた」と振り返る。「育成年代の選手にはプレーを楽しんでほしいと思っていたが、研究結果を分析してみると指摘や説明が多く、長く説明することでプレーを止めていると分かり、自分のコーチングを見直すことができた。メンタル面への説明も多く、説明よりもまずは子どもたちに寄り添うことが必要なのではないかと感じた。研究結果は、自分のコーチング技術の向上だけでなく、学術的な貢献にもなるのではないか。日本のバスケットに貢献したいという思いが強くなった」とも。

 根間さんは「仕事する傍ら学校に通うのは大変だったが、隙間時間を見つけて将来のために学んだことが結果的にプラスになると思う。バスケットに携わる職業は選手以外にもあるので、そのロールモデルになれれば」と話す。

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