
草津市には温泉がないことをアピールする「温泉ないまんじゅう」の提供が6月24日、和菓子店「和・菓ふぇoto(和カフェおと、草津市野路5)で始まった。
滋賀県草津市には温泉がないことをアピールする「温泉ないまんじゅう」
群馬県の草津温泉と間違えて滋賀県草津市に来る観光客がいることから、「滋賀県草津市には温泉がない」ことを広く知らせるために、草津市観光物産協会の発案で「温泉まんじゅう」ならぬ「温泉ないまんじゅう」の販売を始めた。温泉マークに斜線を入れた焼き印を上用まんじゅうに押し、温泉がないことをアピールしている。
同観光協会の谷坂優希さんは「年間100件ほど『草津温泉ですか』という問い合わせがあり、中には草津市に来てしまう人もいる。群馬県の草津温泉の旅館を予約して、滋賀県のJR草津駅に着いてから『旅館がない』と電話してくる人もいた。この状況を逆手に取り、草津市の知名度を上げ、草津市の魅力を発信しようと温泉ないまんじゅうを発案した」と話す。
「和・菓ふぇoto」店主の辻野智之さんは「話を聞いて面白いと思い、商品化した。遠くから買いに来てくれる人もいて、毎日売り切れている」と喜ぶ。
谷坂さんは「SNSで話題になり、草津温泉との間違い電話は減ったが、温泉ないまんじゅうの問い合わせが増えた。草津市の定番の土産になれば」と期待を込める。
価格は300円。