
元サッカー選手の服部航平さんが「近江焼肉ホルモンすだく石山店」(大津市松原町)の店主になり、7月1日に同店をリニューアルオープンした。
レイラック滋賀FCでプレーしていた服部さん ©Reilac Shiga FC
服部さんは大津市出身で、京都サンガのユースチームを経て、2019年(平成31年)にJリーグ京都サンガに入団。出場機会は得られず、ブラジルやJFLのチームに期限付き移籍し、2020年のシーズン終了後、退団。その後チームを渡り歩き、2023年、JFLのレイラック滋賀FCに入団。2024年、JFLヴィアティン三重に移籍し、シーズン終了後に引退した。
「近江焼肉ホルモンすだく」がレイラック滋賀FCのスポンサーだったことから、服部さんはサッカーをしながら「近江焼肉ホルモンすだく」でアルバイトを始めた。セカンドキャリアを考え始めた服部さんは店舗の接客だけでなく、仕入れ、経営について学び、系列の精肉店に通い、肉の処理の方法を学んだ。服部さんは「学べる時に学びたいと、サッカーも仕事も全力で取り組んだ」と振り返る。
選手引退後は「近江焼肉ホルモンすだく」を運営する総合近江牛商社(守山市守山1)に正社員として入社した。社長の西野立寛さんは、アスリートの引退後のキャリア形成を支援する「社内独立制度」を作り、服部さんを支援。直営店だった石山店を服部さんに譲り、フランチャイズ店とした。服部さんは「西野さんは第二の人生を後押ししてくれて、経営について学ばせてもらった。メニューのネーミングにもアドバイスをくれて、売り上げの多い石山店を譲ってくれた」と感謝する。
席数は個室5室を含め50席。グランドメニューは「近江焼肉ホルモンすだく」と同じだが、石山店限定で、白センマイ、ハチノスなどの近江牛のホルモンを湯引きした「ホルモン刺し」や、テールスープなどを提供する。
服部さんは「オープン日には、レイラック滋賀のオーナーが花束を持って来てくれた。チラシを持って大津京から自転車で来てくれた人もいる」と喜ぶ。「一人一人のお客さんを大事にして、また行きたいと思ってもらえる店にしたい。皆さんに受けた恩を返したい」と意気込む。
営業時間は12時~14時、17時~23時(土曜・日曜・祝日は12時~23時)。