大津市民会館(大津市島の関、TEL 077-525-1234)で7月17日、創作講談とオーケストラが演奏するバロック音楽がコラボレーションする新芸能音楽絵巻「淡海街道物語 幕末編」が開催される。
同公演は、クラシックコンサートと講談の2部構成。前半のクラシックコンサートでは、関西に拠点を置くテレマン室内オーケストラが「G線上のアリア」「カノン」などのスタンダードな曲目を演奏、後半は旭堂南左衛門さんによる講談を中心に、話しの合間にオーケストラが場面に応じた音楽を演奏し臨場感ある歴史ドラマをステージ上で展開する。
物語は、幕末に思いつめ死のうとする一人の武士といい加減なスリが草津の宿場町で出会うところから始まり、生きて行くことの真理を伝えるもの。台本は、同楽団代表代行で講談作家でもある中野順哉さんに依頼し、宿場町として栄えた近江の国の歴史に着想し地元大津や草津を舞台にしている。
同館担当の衣川大輔さんは「もともとは草津の綾羽高校から芸術鑑賞公演の依頼を受け企画したもの。公演は当日の午前中だったが、せっかくなら保護者や一般の人にも観てもらおうと夜の公演を追加した」と話す。
「講談では、聴きどころで畳み込むような口調で語る『修羅場読み』で飽きさせない工夫もしている。この公演を通じて講談の面白さやクラシック音楽の楽しさに気付いてもらえるきっかけになれば」とも。
18時開場、18時30分開演。料金は、一般前売り=1,500円、一般当日=2,000円、高校生以下前売り・当日とも=500円。