
電子投票による生徒会選挙が9月18日、県立守山高校(守山市守山3)で行われた。
タブレット端末の画面は横からは見えないようにフィルターをかけている
同日行われた生徒会長と副会長を選ぶ生徒会選挙にタブレット端末を使った電子投票を導入。2年生7クラス251人が端末画面に表示された候補者の名前をタッチペンで押して投票した。
投票後はタブレット端末を開票所に運び、取り出したUSBメモリーを開票専用のパソコンに接続。自動集計された投票結果はすぐ、モニターに映し出された。
投票を終えた2年生の笹山佳華さんは「1年生の時は紙の用紙で投票した。画面が切り替わるのが早く、端末の方が投票しやすかった。字を書くのが苦手な人も投票しやすいのではないか。もしスマートフォンで投票できるようになったら、選挙に行きたくなると思う」と話す。
今回の選挙で使用されたのは、京セラ(京都市)が開発した電子投票システムで、総務省の「電子投票システムの技術的条件」に準拠している。同システムを生徒会選挙に導入するのは日本初。同社電子投票プロジェクト課責任者の古野秀一さんによると、2024年12月に大阪府四条畷市の市長選・市議補選に使われた同システムを改良したことで、1度に2つの選挙に投票でき、集計速度は5倍になっているという。
古野さんは「ほかの高校でも電子投票を実施したい。若い人に選挙に興味を持ってもらうきっかけにしたい」と話す。