Bリーグ1部の滋賀レイクスに所属する田原隆徳選手が9月20日、ファンと共にJR守山駅(守山市梅田町)周辺のごみ拾いを行った。
参加したのは田原選手の個人ファンクラブの会員の有志27人。朝6時に守山駅前に集合し、田原選手と共に周辺のごみを拾った。飲食店の前の側溝のふたを開けて中に捨てられた大量のたばこや、自動販売機周辺に散らばった缶、瓶、ペットボトルなどを拾った。
駅前のごみ拾いは田原選手が自主的に始めたもので、ファンクラブの会員に呼びかけ、7月5日に大津駅から始め、土曜の朝を中心に膳所、石山、瀬田、南草津、草津、栗東、守山とJR琵琶湖線の駅を1駅ずつ回っている。滋賀レイクスが湖北合宿を行っていた時は、長浜駅前でも行った。びわ湖大花火大会の翌日にはファンだけが集まり、自主的に会場のごみ拾いをした。
田原選手は「きっかけは宇都宮ブレックスに所属していた時から髪を切ってもらっていた理容師がごみ拾いをしていると聞いたこと。自分もしてみたいと思ってファンクラブの会員に聞いてみたら、賛同してくれる人が多く、始めることにした」と振り返る。
「ごみ拾いをするのは気持ちがいい。朝早く起きるのも気分がいいし、自分がやりたいからやっているだけだが、毎回、多くの人が集まってくれて、他のファンからも感謝されることもある。反響を求めているわけではないが、周りに少しでもいい影響を与えているのかもしれない」と話す。
草津市から参加した女性は「子どもと一緒に何度も参加して、ごみ拾いをするのが当たり前になっている。ごみ拾いをしないと週末が始まらない。土曜日と言えば掃除という感じがして、田原選手の呼びかけがなかった日も朝早くに起きて子どもと一緒に家の付近や通学路のごみ拾いをした」と話す。
Bリーグのシーズンが開幕することから、今後は未定だが、田原選手は「試合のないバイウイークや来年のオフシーズンに続きを行いたい。無理せず、できるときにやっていきたい」と話す。