
食物アレルギーについての講演会「正しく知れば怖くない!食物アレルギー」が10月12日、フェリエ南草津(草津市野路1)5階草津市立市民交流プラザで開催される。主催は一般社団法人LFA Japan。
第1部は、龍谷大学教授で滋賀県立総合病院こども医療センター(守山市守山5)非常勤医師のアレルギー専門医、楠隆さんが「最新の食物アレルギー基礎知識」について講演。食物アレルギーのある子どもが学校の宿泊行事に参加した時の体験談を保護者が話す「アレルギーっ子のうみのこ・やまのこ体験談」や、アレルギーのある子どもが対象のキャンプにリーダーとして参加したアレルギーがある大学生がが話す「LFAのアレルギーっ子キャンプに参加して学んだ大切なこと」の講演も行う。
第2部はアレルギー配慮食品メーカーブースでの試食や、アレルギー関連の展示を行う。試食できる食品は、米粉で作ったギョーザや豆乳アイス、米粉と豆乳で作ったクリスマスケーキなど。小麦粉・米粉不使用のパン粉ミックスなどの食品も無料で提供する。食物アレルギーの患者会「LFA食物アレルギーと共に生きる会」の会員による情報交換ブースも設置。アレルギー関連の絵本や、宿泊行事の対応に関する資料も紹介する。
LFA Japanの大森真友子さんは「食物アレルギーがある子どもの保護者はネット上にあふれる情報に振り回されることが多いと感じている。当事者と支援者の双方が正しい知識を得る場が必要だと考え、県内に患者会がない滋賀県で、地域のつながりをつくりたくて開催を決めた」と振り返る。自身もアレルギーのある子どもを育てた経験から、「周りに頼れずに1人で頑張る保護者も多く、孤立しがちだが、アレルギーの当事者と家族だけでなく、地域の人にも食物アレルギーの正しい知識を知ってもらう機会をつくることで、誰も取り残されない地域社会をつくりたい」と話す。
「アレルギーの当事者と家族だけでなく、食物アレルギーについて理解してもらいたいと思う人も誘って一緒に参加してもらえれば」と呼びかける。
開催時間は13時~16時15分。参加無料。ウェブサイトで申し込みが必要。