
商店街の店主らが講師として専門知識や情報、コツを受講者に伝える「まちゼミ」が11月1日から、湖南4市(草津、守山、栗東、野洲)で開催される。
「まちゼミ」は「得する街のゼミナール」の略。愛知県岡崎市で2003(平成15)年に始まった。「まち」を舞台に複数店舗が共同して開催するイベントで、店の人が講師を務め店が持つ専門的知識や情報、特徴などを生かした少人数制のミニ講座を行い、店の存在や特徴、店主やスタッフの人となりを知ってもらい、地域住民との交流を通して、店とまちのファンづくりを推進する商店街の活性化策として注目された。2011(平成2)年11月に守山商工会議所が実施したことをきっかけに、2012(平成24)年11月から湖南4市の商工会が協力して開催している。
今年は78店が参加し、各店が趣向を凝らした講座を実施する。琵琶湖レークサイドゴルフコース(守山市木浜町)はゴルフのスイングと簡単なルール・マナーをレクチャーするゴルフ体験を提供。糀(こうじ)屋吉右衛門(野洲市三上)はみそ作り教室とこうじ種パン教室を行う。お菓子処(どころ)うばがもちや本店(草津市大路2)は製造販売する商品の手作り体験講座を開く。古梅堂磯貝表具店(栗東市六地蔵)は体験教室を行い、掛け軸用の古布や和紙でオリジナルの朱印帳を作ってもらう。
栗東市商工会サービス部会長の今井康裕さんは「専門店ならではの知識や体験を気軽に楽しんでもらえる企画。店を知ってもらうきっかけづくりとしても効果があり、商工会の仲間同士のつながりも年々深まっている。まちの魅力を再発見してもらえれば」と呼びかける。
開催日時は各店によって異なる。12月14日まで。