Bリーグ1部の滋賀レイクスが11月2日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で秋田ノーザンハピネッツに勝利した。
勝利を観客と喜び合うザック・オーガスト選手©B.LEAGUE
滋賀の前田健滋朗ヘッドコーチ(HC)は2019年、秋田の前田顕蔵HCの下でアシスタントコーチを務め、長崎ヴェルカのHCを経て2024年から滋賀のHCに就任した。「師弟対決」となった今節。1日のゲーム1は残り4.5秒までリードしていたが、秋田にリバウンドから得点を決められ、逆転負けを喫した。
2日のゲーム2は、前日の敗戦に「こういうゲームをしてはいけない、これはチームのあるべき姿ではない、というのを、全員が分かっていた」とキャプテンの野本大智選手が振り返った通り、試合開始から全員が強度の高いディフェンスを見せ、早い展開からの得点で滋賀がリード。前半を58-36と大量リードで折り返す。後半、ディフェンスのギアを上げた秋田の前にターンオーバーを重ね、失点したが、89-73で滋賀が勝利した。ザック・オーガスト選手がBリーグキャリアハイの32得点。さらに12リバウンドの活躍。游艾チェ(ユウ・アイチェ、チェは「吉吉」と書いて1文字)選手は12アシストで試合をけん引した。
滋賀の健滋朗HCは長崎時代を含め、初めて秋田の顕蔵HCに勝利した。健滋朗HCは「秋田に入る前は、スカウティングしかしたことがなかったが、秋田がアシスタントコーチになるチャンスを与えてくれた。とにかくディフェンスを頑張るということを2年間学ばせてもらった。ディフェンスや、ファイトし続ける、頑張り続けるというのを秋田から学んだ。勝ったという以上に、コーチとしても、大きな学びがあった試合だった」と振り返った。
 秋田の顕蔵HCは健滋朗HCについて「とてもいいチームをつくっている。彼のやっていることをリスペクトしている。去年、悔しい思いをして、こうやっていいチームをつくっているのは個人としてはうれしい。いい刺激をもらっている」と話した。