マスコットキャラクターの対決「マスコットダービー」が1月4日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で開催され、草津市観光物産協会のキャラクター「おんせんどろぼう」が2冠を達成した。
同対戦は、Bリーグ1部・滋賀レイクス対茨城ロボッツ戦の試合開始前に行われ、滋賀レイクスの「マグニー」、茨城ロボッツの「ロボスケ」をはじめ、「はとっぴー」(平和堂)、「カクカクシカジカ」(滋賀ダイハツ)、「ツキノワさん」「タイヤさん」(月の輪自動車教習所)、「たび丸」(草津市)など、県内外から企業・自治体・大学のマスコット12体が参戦。会場は滋賀レイクスの試合前から大きな歓声に包まれた。
最初の競技は椅子取りゲーム。決勝はロボスケ、タイヤさん、おんせんどろぼうの3体による争いとなった。激しく椅子を取り合うロボスケとタイヤさんの隙を突くように、おんせんどろぼうが横から椅子を「どろぼう」し、そのまま着席。名前通りの勝ち方で、会場の笑いと拍手をさらった。
続く徒競走では、前日に行われたマスコットダービーの徒競走でツキノワさんに押されて順位を下げた経験を踏まえ、戦略を変更。隣のレーンを避け、端のレーンを選んでスタートすると、最後まで妨害を受けることなく走り切り、見事1位でゴール。経験から学んだレース運びが光った。
おんせんどろぼうは「昨日のリベンジを果たすために全力で走った。まさか両方1位になれるとは思っておらず、欲張ってしまってごめんなさい」と、控えめに喜びを語った。
会場ではおんせんどろぼうのグッズを販売し、ステッカーは完売。おんせんどろぼうは「写真を撮ってくれる人や、名前を呼んでくれる人が多く、こんなにも僕のことを知ってくれているのだと実感した。試合後には、僕のタオルを掲げて声援を送ってくれる人もいた」と喜ぶ。
おんせんどろぼうは、「優しくて、ちょっぴり気の弱いどろぼう」という設定のキャラクター。草津市を訪れた旅人から草津温泉の場所を尋ねられ困惑した末、「温泉をどろぼうして琵琶湖を温泉にしよう」と思い立ち、全国を旅している。誕生日は「いい風呂の日」の11月26日。
誕生の背景について、草津市観光物産協会の谷坂優希さんは「群馬県の草津温泉と間違えて滋賀県の草津市に問い合わせや来訪があることが以前から課題だった。『温泉がない方の草津』を知ってもらうきっかけになればと考え、キャラクターを生み出した」と話す。
2025年11月8日に行われたおんせんどろぼうのお披露目クルーズには約40人が参加。チケットは即完売し、定員を増やしてもキャンセル待ちが出るほどだったという。谷坂さんは「生まれたばかりのキャラクターに、これほど多くの方が会いに来てくれるとは思っていなかった」と驚く。「このキャラクターをきっかけに、『温泉がない方の草津』の認知が少しずつ広がっていると感じている。今後は絵本化なども視野に入れ、物語の魅力をさらに伝えていきたい」とも。