環境について考えるマイクロプラスチック特別授業が2月18日、守山市立速野小学校(守山市木浜町)で開かれ、5年生111人が参加した。主催は「海と日本プロジェクトin滋賀県」で、講師は市民団体「しがローカルSDGs研究会」の辻博子さんが務めた。
授業ではまず、世界の海洋プラスチックごみ問題について講義が行われた。辻さんは、世界の海に年間約800万トンのプラスチックごみが流れ込んでいることを紹介し、「アフリカゾウ約160万頭分の重さに相当する量」と説明。2050年には海の中のプラスチックごみの総重量が魚の総重量を上回る可能性があるとの研究結果も示した。
続いて、琵琶湖の現状についても解説。6年前に守山市の赤野井湾で行われた湖底ごみ調査では、湖底ごみの74.5%がプラスチックごみだったことを紹介した。約30年前の菓子袋も見つかったといい、「プラスチックは自然に分解されにくく、長い間残り続ける」と強調した。
辻さんは、滋賀県版SDGs「MLGs(Mother Lake Goals)」にも触れ、「水辺も湖底も美しく」という目標を挙げながら、「琵琶湖は世界の海で起きている問題を映し出す鏡のような存在。私たちの暮らしとつながっている」と呼びかけた。
体験学習では、守山市のなぎさ公園で採取した湖岸の砂を使用。水を入れたたらいに砂を入れてかき混ぜ、水に浮いたものを網ですくい、その中から5ミリ以下のマイクロプラスチックを探し出した。児童らはピンセットを使って青や緑、白色の小さな破片を選び出し、サイズや色、形状を調査シートに記入した。
クラス全体で確認されたマイクロプラスチックは39個。1平方メートル当たりに換算すると約214個に相当するという結果も示した。
マイクロプラスチックの原因についても説明があり、人工芝の破片や被覆肥料(コーティング肥料)の殻、衣類の化学繊維、発泡スチロール製トレーなど、身近な製品が細かく砕けて環境中に広がることも紹介。洗濯時に目の細かいネットを使うことや、フィルターをこまめに掃除することなど、家庭でできる対策も示した。
後半は班ごとに「どうすればプラスチックごみを減らせるか」を話し合い、それぞれが考えた解決策を発表した。5年生の越智映斗さんは「分別をしっかりして、いらなくなった物は親戚にあげたり、買い物のときはマイバッグを持って行ったりしたい」と話した。
辻さんは「学校での実施は今回が初めて。実験を通して、興味のある子もない子も知るきっかけになる。子どもたちの素直な気づきが大人の行動を変える力になる」と話した。