東海道五十三次のマンホールを拓本-三重の主婦が4年かけ完成

東海道53カ所の宿場町を巡り、その町の下水道マンホールのふたを拓本した辻野ふみ代さん。

東海道53カ所の宿場町を巡り、その町の下水道マンホールのふたを拓本した辻野ふみ代さん。

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 三重県桑名市在住の主婦 辻野ふみ代さんが東海道53カ所の宿場町を巡り、その町の下水道マンホールのふたを拓本した作品を展示する「東海道マンホールの図柄展」がで9月18日から、草津市観光物産館「脇本陣」2階ギャラリー(草津市草津、TEL 077-566-3219)で始まる。

辻野ふみ代さんの作品

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 辻野さんがマンホールの拓本を始めたのは趣味の絵手紙教室で拓本を知ったことがきっかけ。「誰もやらないようなものでとってみたい」(辻野さん)と近所のマンホールのふたを拓本したが、この時のマンホールが東海道五十三次の43番目の宿にあたる地元桑名の「七里の渡」の光景を描いたものであったことから、「どうせなら東海道53カ所すべての宿場町のマンホールを拓本したいと思うようになった」と辻野さん。

 拓本はまず市役所へマンホールの設置場所を問い合わせ、実際に現場へ赴き作業を行う。「時間がかかるものだと1時間半程度」(辻野さん)の作業を経て図柄を写し取った後、24色の顔料を使い、実物のマンホールのイメージになるべく近い彩色を施す。辻野さんは「自分が古希を迎えるのに間に合うように完成させようと決めていた」と4年がかりで作品を完成させた。

 辻野さんが「拓本作業を通して、個人的に特に思い入れの深い場所を開催場所に選んだ」と話す作品展は、地元桑名から始まり今回の草津が6回目。辻野さんは「自分の作品を見て、マンホールにこんなにもいろいろな柄があることを知り、自分の家の近所のマンホールも気をつけて見るようになったといってくださる人もいてうれしい」と話し、「拓本作業中には苦労も多かったが、一つひとつ思い出深い作品。ぜひ足を運んでもらえれば」とも。

 開催時間は10時~17時(初日のみ13時~)。観覧無料。9月23日まで。

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