映画「真夏の夜の夢」の中江裕司監督が11月3日、滋賀会館シネマホール(大津市京町3、TEL 077-522-6232)で舞台あいさつとトークイベントを行った。中江監督は、父親が東近江市の近江商人の血筋で滋賀県とは縁があるという。
同作品は、沖縄を舞台にシェイクスピアが書いた祝祭劇「真夏の夜の夢」をアレンジしたもの。人間と島の守り神・精霊(キジムン)たちが織り成す幸福に満ちた物語を描く。
主な出演者は、ヒロインのゆり子役に柴本幸さん、精霊マジルー役に蔵下穂波さん。3,000人からのオーディションで選ばれた蔵下さんについて、中江監督は「オーディションで森の中にいる情景が見え、マジルーにぴったりだった」と話した。
上映後に開かれたトークイベントでは撮影に関する話や映画業界の話を約30分間にわたって披露。監督の「僕は妖怪使い」などの声に場内が笑いに包まれる場面も。
来場した大津市の依田健一さんは「蔵本さんは不思議な雰囲気で見事に演じきっていた。上映後は裏話など面白い話をたくさん聞けて貴重な体験をした」と話す。
上映は今月15日まで。月曜休館。