京阪電気鉄道石山坂本線で11月22日より、車体に文化財に関連したキャラクターやデザインをラッピングした「湖都古都御都n(ことことごっとん)石坂線文化財II号」の運行が始まっている。主催は滋賀県文化財保護協会(大津市瀬田南、TEL 077-548-9780)。
同イベントは、沿線にある文化財や遺跡を身近に感じてもらおうと企画されたもので、今年で2回目。
今回は、大津市晴嵐町のびわ湖湖底にある「粟津貝塚」にスポットを当て、そこから出土した「セタシジミ」「ドングリ」「ナマズ」「イノシシ」などを同協会職員が親しみやすいかわいいキャラクターとしてデザインしたものを車体にラッピングしている。
同協会の阿刀弘史(あとうこうじ)さんは「『粟津貝塚』は5千年前の縄文時代の遺跡で発見されて20年となる。『セタシジミ』などの出土品から日本で初めて当時の食生活やライフサイクルが実証された貴重な遺跡」と話す。
「車内にはイラストを使った分かりやすい貝塚の解説も掲示して、子どもでも理解してもらえるよう工夫している。これをきっかけに多くの人に地元にもこんなに面白く貴重な遺跡があることを知ってもらいた」とも。
運行は2009年4月中旬まで。