びわ湖に春の到来を告げる「第55回びわ湖開き」が3月13日、大津港一帯で行われ、観光船など約40隻が湖上パレードを繰り広げた。
同イベントは毎年3月に春の到来と湖上安全、環境保全を願い行うもので、今年で55回目を迎えた。主催はびわ湖大津観光協会(大津市春日町)。
大津港ターミナルでの開会式では、NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」のヒロイン役で女優の倉科カナさんが大型遊覧船「ミシガン」の一日船長に任命された。倉科さんが合図の鐘を鳴らし始まったパレードでは観光船や遊覧船、モーターボートなど約40隻がミシガンを囲んだ。
倉科さんは嘉田由紀子滋賀県知事や目片信大津市長らとともに春の扉を開くとされる「黄金の鍵」(長さ1.7メートル、重さ6キロ)を投げ入れ、パレードに参加した乗船客ら約1,200人らとともに湖上安全を祈り、観光シーズンの到来を祝った。また、びわ湖で大量繁殖した水草を減らすために水草を食べるびわ湖固有種の淡水魚「ワタカ」を約1,000匹放流した。
一日船長を務め終えた倉科さんは「初めてのびわ湖だったが貴重な体験ができた。また、いろんな顔のびわ湖を見てみたい」と話した。
市民など600人を招待する同協会の企画には全国から6,400人以上もの応募があった。