ママたちの吹奏楽団「マミーズバンド奏(KANADE)」の初めての定期演奏会が6月12日、栗東芸術文化会館さきら(栗東市)で開催された。
同楽団は、団長の門知映さんが「育児をしながらも吹奏楽を続けたい。子どもたちに頑張るママの姿を見せながら、生の楽器の音を聴いて音楽を楽しんでもらいたい」との思いで2008年3月に結成、今年で3年目を迎える。「音楽を楽しむだけではなく、聴いてもらうための音楽を奏でよう」(門さん)と名称を「奏」にした。当初は数人で始まったメンバーの数も、ネットなどを通じて口コミで広まり現在では40人に。毎週土曜日の午前中に行う練習は「団員の子どもたちも入り交じっての練習になる」(同)とほほ笑む。
今回の開催は「今年は大きなホールで定期演奏会をすることが目標だったので」と門さん。1年目には県内の各施設での依頼演奏などを行い、2年目は吹奏楽連盟に加盟しブラスフェスティバルに参加する、など結成当初から毎年目標を設定し実行してきた。
演奏会は、音楽家であり結成時からの協力者でもある郷間幹男さんの指揮の下、第1部で「マーチ・エイプリル・メイ」「The Seventh Night Of July/たなばた」などの本格的な演奏を披露し、第2部では「ディズニーメドレー」「およげ!たいやきくん」「Dragon Soul」など子どもや家族と一緒楽しめる楽曲を観客と一体となって奏でた。訪れた観客の1人は「こんなホールで吹奏楽を聴くのは初めてだったが参加型で楽しかった。1部の方はすごく本格的で驚いた」と話していた。
演奏後、門さんは「観客と一緒になって演奏することができた。練習も大変だが頑張って良かった」と振り返った。「今後は60人以上で演奏することを目標にしているので興味のある人にはぜひ参加してほしい」とも。