創業100年目の「土用の丑」の日-大津の佃煮店に今年も行列

創業100年を迎えた川魚店「馬杉湖魚店」では伝統の炭火でウナギを焼く。

創業100年を迎えた川魚店「馬杉湖魚店」では伝統の炭火でウナギを焼く。

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 「土用の丑」の日の7月26日、今年で創業100年を迎えた川魚店「馬杉湖魚店」(大津市本丸町、TEL 077-522-7294)でも朝早くからウナギを求める客が店頭に並んだ。

100年の伝統を守り続ける4代目店主の馬杉和憲さん

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 開店前の早朝6時から並ぶ客もいる中、朝7時から炭に火を起こし焼き出し、11時過ぎには炎天下の中20人以上の行列ができた。「今年は日曜の後とあって少し分散したが、多い時には40~50メートルの行列ができる」と同店4代目店主の馬杉和憲さん。「創業以来100年続く伝統」の炭火で焼くため、「長い時には2時間以上待っていただくこともある」という。この日も例年通り通常の10倍近くのウナギを用意したが16時過ぎには売り切れた。

 閉店後、馬杉さんの妻・律子さんは「この日は年に一度のお祭り。今年もたくさんの人に来ていただき無事に終えることができた。100年目の節目となる今年も例年通り何も変わりませんよ」と笑う。

 創業以来大切にしてきたことは、「昔からながらのやり方を変えない。店を大きくしない。広めない(宣伝をしない)こと」。「この店だから出せる伝統の味をしっかり続けていくだけ」と店主の馬杉さん。唯一変わったことは、「毎年この日は親せきなど総勢10人以上が出てきてくれるが、今年から高校生の娘や中学生の息子が手伝ってくれるようになった。次の世代にも伝える時が来たことかも」と笑顔で話す。

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