大津市にある社会保険滋賀病院(大津市富士見台)で10月13日、患者とともに楽しむ「院内コンサート」が開催された。主催は同病院と滋賀県文化振興事業団。
同コンサートは、「音楽を通じて患者さんや家族、地域の人に楽しいひとときを過ごしていただきたい」(同院企画調整課課長の奥村清さん)と企画された。
今回演奏したのは、ホテルやライブハウス、レストランなどで「年間30カ所以上で演奏している」というギター奏者の田中靖二さんとフルート奏者の茂森香代さん。「アルハンブラ宮殿の思い出」やボサノバ「イパネマの娘」、「アメイジング・グレイス」など全11曲を演奏し、会場に集まった患者や職員ら約80人がギターとフルートの音色を感じながら演奏を楽しんだ。「上を向いて歩こう」「琵琶湖周航の歌」など患者もなじみの曲目では一緒になって歌を口ずさんだ。
「患者さんたちはしっかり聴いてくれて一緒に楽しめた」と茂森さん。田中さんも「季節感ある演奏を聴いて秋を感じてもらえれば」と「紅葉~秋の夕日」なども演奏した。
同院の青山和代看護局長は「音楽は人の心を優しくしてくれるだけでなく、いろいろなことを思い出させてくれる。院内で音楽と一緒に過ごせる時間は本当にありがたい」と振り返った。