朝から大きな声で「ワッショイ」の掛け声にハイタッチ、そんなユニークな朝礼を行う草津市内の企業が現在、滋賀県内で話題を呼んでいる。この「元気発信朝礼」を行うのは求人・タウン情報誌の制作を手がけるビイサイドプランニング(草津市志那中町)。
毎朝、軽快な音楽と合わせて準備運動と社員全員の点呼を行うことから始まる朝礼。参加するのは同社の社員23人。司会は日替わりで行い、点呼時には大きな声でのあいさつと併せて両隣の社員とハイタッチ。その後、社員が事前に書いた「お題」を選び行う「一言スピーチ」では全員が大声を出しながら手を上げ、毎日5、6人がスピーチを行い、拍手の数でスピーチ大賞を選ぶ。業務報告や一日の行動予定を報告し、最後は各事業部の「ワッショイ」コールと社員全員とのハイタッチで締めくくる。
朝礼の仕掛け人で社長の永田咲雄さんは「リーマンショックで県内の広告市場もどん底で自社も含め多くの企業の元気がなかった。社員たちが自ら元気を出していこうと始めたのがきっかけ」と、昨年4月から今のスタイルの朝礼を実施している。「朝一番に大きな声で元気を出すことで気持ち良いスタートが切れる。社員が考え実行することでコミュニケーションが取れ、笑顔になれる。さらには、その社員たちの元気を少しでも地域社会にも広めていければ」と他社からの朝礼見学の依頼も受け入れる。今では口コミで広がりと県内の企業や起業家、店長など多い月では5社以上が見学に訪れる。
同社メディア事業部で朝礼を自主的に運営・企画する「自ら委員会」の平川達也さんは「社内活性化のために自発的に行動を起こすことが重要。若手社員が会社を引っ張っていく気持ちでやっており、多くの見学者も刺激になる」と話す。
永田さんは「この朝礼が正解かどうかではなく参加企業の方にも業種を問わず刺激を感じていただき何かヒントを得てもらえれば。良いものは徹底的にパクるんです」と笑顔で話す。「今後も遠慮無く参加していただければ」とも。