瀬田唐橋にある料亭「あみ定」(大津市唐橋町)が現在、瀬田川を遊覧する新造の屋形船の愛称を募集している。
江戸時代中後期に膳所藩の漁師が江戸で「天ぷら」を修業し、瀬田川で投網しながら食事をする「あみ舟遊び」を行ったのが屋形船の由来。その後、武家の遊びから、広く一般大衆にも受け継がれるようになった。昨年までは昭和40年代に造船した大川丸など多い時には20隻もの屋形船でにぎわった。昨年、大川丸も廃船となり今回の新たに造船することになった。
新型船は、エンジン付きの屋形船で茶色のアルミ製、全長は14メートル、幅3.5メートル。「従来の屋形船は座布団に正座だったが、テーブル椅子式で誰でも座りやすくした」(礒田陽子社長)と座席はテーブル椅子式で30席(テーブル無し40席)を用意する。
「少しでも地域で親しまれる名前になれば」と愛称の募集に踏み切った同社。最優秀ネーミング賞に賞金3万円、 副賞に披露目会の乗船遊覧にペアで招待する。愛称はひらがな、カタカナ、漢字表記のみ(漢字を使う場合はふりがなも)。愛称の簡単な由来、理由なども添える。
締め切りは3月7日(消印有効)。同10日に発表し、4月上旬に屋形船を公開予定。