草津の「立命館大学びわこ・くさつキャンパス」(草津市野路東1)で3月16日、「農業の6次産業化」をテーマにシンポジウムが開かれる。県内の農業従事者や企業、大学関係者のパネルディスカッションなどがあり、一般からの参加者も募集している。
6次産業化とは第1次産業である農業を柱に、加工業である第2次産業と流通販売業である第3次産業を一体化させ取り組む経営形態を指し、国も「6次産業推進地域支援事業の公募」などで後押ししている。
当日パネリストとして参加する草津市の青花食研は「草津市の花」である「アオバナ」を原料に機能性食品の研究開発を行う企業。
アオバナは「ツユクサ」の一種で、同市内で江戸時代から友禅の染料として栽培。食後の血糖値上昇を抑える効果が確認されていて、専門家の間では「医薬品レベル」とも言われている。
もともと雑草であるツユクサの機能性を研究してきた事業者が農産物として栽培されていたアオバナに着目、同社を設立した。同社によると栽培課程を見直すことで「その機能性が5倍になった」という。
同社取締役の西垣広志さんは「アオバナは農家で栽培され生産者やその過程もはっきりしている。機能性食品の原料にするには最適」と話す。
すでに県内の事業者と連携してお茶やスイーツなどの商品開発を行う同社は、今回のシンポジウムを通じて農業が複数の事業者と連携することで得られるメリットを伝いたい考え。
開催時間は13時30分~17時10分。定員200人。参加無料(交流会有料)。
問い合わせや申し込みは同大学リサーチオフィスR-GIRO事務局(TEL 077-561-2655)まで。