草津の主婦が色鮮やかな「木版画詩文集・きょうもいい日」-日常の小さな幸せを表現

写真=発売された「きょうもいい日」。下は木版画のポストカード。

写真=発売された「きょうもいい日」。下は木版画のポストカード。

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 「見ているようで 見ていないもの 身近にあって よさに気づいていないもの 他にもまだまだいろいろあるかもしれません」――日常のささやかなひと時をとどめた詩と色鮮やかな木版画とが一つになった木版画詩文集・「きょうもいい日」(ひらやまなみ著・幻冬舎ルネッサンス)が7月4日より、全国の書店で発売されている。

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 同書は、草津市在住の主婦・ひらやまなみさんが「日々の暮らしの中で、ささやかだけど大切にしたい気持ちや情景を形にしてとっておきたい」との思いから作られた39点の木版画と詩でつづられる。木版画は「春のさくら」「夏の入道雲」「秋の紅葉」「冬の雪山」など四季の色合いを独特に表現し、各作品には「幸せはすぐそばにある」(同)ことを気づかせてくれる詩が添えられる。

 ひらやまさんと木版画の出会いは10年前。「時間をかけて心穏やかに自分と向き合った人の手仕事から生まれる素晴らしいもの」(同)とその魅力に引き込まれ、以後、日常のささやかな感動をモチーフにコツコツと作り続けてきた。4年前、その作品に一目ぼれしたクラフトショップ「咲sacra楽」(草津市平井4、TEL 077-561-6669)を経営する長田翠さんが同作品をカレンダーとして発売。「ひらやまさんの作品はやさしさと温かさだけでなく、小さな幸せは身近にあることを気付かせてくれる」と長田さんは話す。「初めての個展の時に木版画と添えられてあった詩に立ちどまり、感動し、涙を流す人もいる。この感動を一人でも多くの人に伝えたい。ひらやまさんの思いは私を含めたみんなの夢」と出版を後押し。

 「長田さんとの出会いがきっかけで作品がいろんな方と出会い、巡り巡って今回の出版がある」とひらやまさん。「年代に関係なく多くの方に読んでいただければうれしい。日常忘れてしまいがちな小さな幸せを少しでも伝えることができる一冊になれば」とも。

 64ページ。1,470円。出版を記念した個展「ひらやまなみ木版画展」は8月5日~8月10日、京都寺町通りにある「ギャラリーTerra(テラ)」で開催する。開催時間は11時~18時。

咲sacra楽*はるなつあきふゆ*木版画の愉しみ♪「うめめ」ヒット、梅佳代さん最新作は「じいちゃんさま」-刊行記念展も(シブヤ経済新聞)

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