佐川美術館(守山市水保町)で開催中の「千住博が描く 源氏物語展~平安王朝の空を見つめて~」(6月23日まで)展示室前渡り廊下で5月25日、クロマティック・ハーモニカ、ピアノ、ベースによるジャズ・コンサートが行われた。
ピアノは大阪芸術大学教授でジャズ・ピアニストの近(こん)秀樹さん
出演者は、大阪を中心に活躍し、ハーモニカ教室も経営するクロマティック・ハーモニカ奏者の徳永延生さん、大阪芸術大学教授でジャズ・ピアニストの近(こん)秀樹さん。南米音楽にも造詣があるベーシストの荒玉哲郎さん。徳永さんは、ハーモニカ奏者だった父親の影響を受け、幼いころよりハーモニカを吹き活躍してきた。ブルーノートでの演奏経験もある。クロマティック・ハーモニカは4オクターブとプラス2音の幅広い音域を持ち、スティービー・ワンダーさんが使用していることでも知られる。
美術館の入館料(1,000円)のみで、コンサート自体は無料で鑑賞することができたため、目当てに来た客に加え、館内にいた客らが約1時間の供宴を楽しんだ。源氏物語にちなんで「荒城の月」や「竹田の子守唄」や「宵待ち草」「中国地方の子守唄」を披露したほか、「A列車で行こう」などのジャズのスタンダードナンバーや五輪真弓さんの「恋人よ」なども演奏された。アンコールは、ケニー・ドーハムさんの「ブルー・ボッサ」をサンバのリズムで演奏し、観客の手拍子とのコラボで締めくくった。終了後は、出演アーティストのCD販売やサイン会も行われた。
徳永さんは千住さんと親交が深く、「展示会を盛り上げるために大阪からやって来た。源氏物語とジャズとのコラボを楽しんでもらえたと思う」とほほ笑んだ。