大津サービスエリア(以下SA)下り線「パヴァリエびわ湖大津」(大津市朝日が丘2)が全国に先駆けて設置した「トクスコ」の体験型イベント「甲賀忍者派遣会社による忍者採用試験」が7月20日、始まった。
同イベントは、スマートフォンで「トクスコ」の無料アプリをダウンロードして行うゲーム。イベント用に設立された「甲賀忍者派遣会社」は架空の会社で、「甲賀忍者をもっと有名にしたい。もっと全国各地で活躍させたい。最終的には世界でも」という熱い会社理念を持つという設定だ。滋賀の地域活性化、同SAへの流入に一役買うことが期待される。
3つのレベル「下忍」「中忍」「レジェンド」の順に役職が高くなるが、好きなレベルを選び、忍者についての問題を解いて合格すると、「下忍」と「中忍」は「諜報(ちょうほう)部」「営業部」「広報部」「人事部」「忍具開発部」という5つの部署のいずれかに配属され、採用の証である「社認証」が画面上に送られる。同証の発行と「レジェンド」試験のうち一問「秘密の書」の入手は同SA内でのみ提供されるため、同証は同SA内インフォメーションまたは1階中央レジで発行してもらい、試験はトクスコ機で受ける必要がある。
発行された「社認証」は、甲賀市の観光施設「甲賀流忍者屋敷」「甲賀の里忍術村」「ミホ・ミュージアム」「滋賀県立陶芸の森」入場料の割引クーポンとして利用できる。ゲームを開発したベルロックメディア(東京都新宿区)の担当者は「レジェンド」昇格の秘訣として「大津に来ればスピード出世がありえる。同社は年功序列も関係ない、実力主義の会社。行ったもん勝ち、やったもん勝ち」と来場を呼び掛ける。
採用試験に挑戦した愛知郡の中村浩子さんは、同忍術村での「くのいち」のアルバイト経験も生かされ人事部「中忍」に採用された。「出産を控えているためSAへ行くのは出産後となるが、ぜひ『レジェンド』にも挑戦し、子どもを連れて忍術村に凱旋(がいせん)したい」と意欲を見せていた。