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「これは本当ニュースです」-虚構新聞、難波で出版記念イベント

表情を変えず名刺交換するUKさん.長野からの帰省に合わせて参加した松本尚子さんは「twitterで交換会を知った。仕事でイライラした時に読んで癒やされています」と語る

表情を変えず名刺交換するUKさん.長野からの帰省に合わせて参加した松本尚子さんは「twitterで交換会を知った。仕事でイライラした時に読んで癒やされています」と語る

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 「ありそうでない」うそのニュース(虚構記事)を掲載しているホームページ「虚構新聞」の管理人、大津市在住のUKさんが8月11日、本の出版記念イベントで大阪市のなんばパークスに現れた。今回のイベントは、2011年から2012年にホームページに掲載された記事をまとめた本「虚構新聞2013」(宝島社)の購入者が、UKさんと名刺交換をすることができるというもの。

参加者は社主UKさんとの名刺交換、本へのサイン、記念撮影を楽しんだ

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 2004年に始まった「虚構新聞」。「現実と虚構の区別をあいまいにするような報道を心がけ」虚構記事を作成し、週に2回ほどの更新を続けている。月のアクセス数は約200万以上、掲載された記事は約800本に上る。

 イベントには約20人の読者が、「社主」を一目見ようと詰め掛けた。会場に現れたUKさんに周りからは「かわいい」「あのお面の人誰」などの声も聞かれた。京都で立ち飲み屋を営む川中真さんは「このために京都から電車を乗り継いできた。想像していたよりも物腰が柔らかく、色白で驚いた」と初めて会うUKさんについて感想を述べた。

 同新聞では最近、「森永製菓のチョコレート『DARS』の12倍の大きさの『GROS』が発売される」という虚構記事を掲載後、実際に発売されてしまう「不祥事」を起こしている。イベント会場にはUKさんが自ら東京へ向かい購入した森永製菓の「GROS」も展示された。この件に関してUKさんは「まさか本当にやらかすとは思っていませんでした」と、お面の奥から戸惑いを見せる。大阪市から来た大賀康智さんは「実際に生で見ることができてうれしい」とUKさんの横に置かれた「GROS」を見つめながら話した。

 イベント後、UKさんは「お気に入りの記事が一人一人違うのは新しい発見。深く記事を読んでくれている方が多く驚いた。これからも頑張っていきたい」と参加者との交流を喜びつつも表情を変えず淡々と答えた。最近では自社メディア以外にも少女漫画に関するレビュー記事を提供するなど活躍の幅も広がっているUKさん。紙面にコメンテーターとして度々登場する、坂本義太夫さんの欠席については「忙しいらしく今回は来られなかった」と説明していた。

 「虚構新聞2013」は680円。全国の本屋などで販売。

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