びわ湖に春の到来と湖上観光の幕開けを告げる「第59回びわ湖開き」が3月8日、大津港一帯で行われ、観光船など約31隻が湖上パレードを繰り広げた。
同イベントは毎年3月に春の到来と湖上安全、環境保全を願い行うもので、今年で59回目を迎えた。主催はびわ湖大津観光協会(大津市春日町)・NHKサービスセンター。
大津港ターミナルで行われた開会式では、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でGMT47のリーダー役を熱演、4月から始まるNHK木曜時代劇「銀二貫」ではヒロインを演じる女優の松岡茉優さんが大型遊覧船「ミシガン」の一日船長に任命された。松岡さんによる「出航の鐘」を合図に観光船、モーターボートなど合計31隻が大津港を10時に出航。時折日差しがさすものの、真冬のような冷たい風の中、ミシガンを取り囲むように湖上パレードを繰り広げた。
大津港沖で松岡さんは嘉田由紀子滋賀県知事や越直美大津市長らとともに春の扉を開くとされる「黄金の鍵」(長さ1.7メートル、重さ6キロ)をびわ湖に投下、乗船客とともに湖上安全を祈り、観光シーズンの到来を祝った。また、約500匹のびわ湖固有種の淡水魚「ワタカ」の放流も行われた。その後、におの浜観光桟橋、柳が崎湖畔公園港に寄港しセレモニーが行われた。
一日船長を務めた松岡さんは「初めて見たびわ湖は海のように大きくてびっくりした。今度は比叡山に登って上からびわ湖を眺めたい」と初めての『一日○○』の役目が船長であったことを喜び笑顔で語った。
今回のイベントには抽選で選ばれたペア200組400人を含む約1300人が参加、春のびわ湖の幕開けを楽しんだ。