3月8日「びわ湖開き」で春の幕開けを迎えたびわ湖を遊覧する大型外輪船「ミシガン」が新しい魅力を搭載し、新シーズンのクルーズを9日よりスタートさせる。
ミシガン1階船首の撮影スポット「Lover's MICHIGAN」
「ミシガン」は1982年4月に進水。今年4月で就航32周年を迎える。びわ湖の名物として長年県民や観光客に利用され、今も年間約15万人が乗船する。同船を運航する琵琶湖汽船(大津市浜大津)では今シーズンさらに魅力的なクルーズを提供するため新しいサービスや魅力づくりに取り組んできた。「ミシガン発ニューウェーブ」として3つの取組みが3月8日に行われた「びわ湖開き」ミシガン湖上パレード席上で報道各社に発表された。
第1弾はカップル向け撮影スポット「Lover's MICHIGAN」。同船がNPO法人地域活性化支援センターの運営する「恋人の聖地プロジェクト」において船舶として初めて「恋人の聖地サテライト」に認定されたことを受け1階船首部分に設けた。船内には数カ所に「隠れハート」も仕掛けられておりハート探しも楽しめる。
第2弾は16年ぶりとなる「柳が崎湖畔公園港」への寄港。同港は重要文化財にも指定されるびわ湖大津館(旧びわ湖ホテル)に直接つながる。大津港、におの浜観光港(通称:大津プリンスホテル港)と合わせて3つの港がつながることによる、より魅力的なクルーズを提供する。
第3弾は特A近江米「みずかがみ」を使用した新メニューの提供。同米は2013年秋に誕生した新品種。自然環境に配慮して栽培された「環境こだわり農産物」であるだけでなく、日本穀物検定協会の食味ランキングで滋賀県産米として初めて最高ランクの「特A」評価を受けたブランド近江米。同社では今シーズン同船で提供するパン・白米の全てに同米を使用する。注目は新メニュー「パドルパンケーキ」(1枚500~1,600円)。後部外輪(パドル)をイメージした美しいピンク色のパンケーキは1枚から同船パドルと同じ枚数の12枚まで好きな枚数を注文できる。同社料理長の中井一智さんは「米粉のパンはどうしても固くなる。焼き方の試行錯誤を重ねてきた。パンケーキはふわふわ感を残し、鮮やかなピンク色を出すため1枚1枚温度に注意して手焼きしている」と開発の苦労を語る。
また同社では新しく「琵琶湖汽船写真投稿用フェイスブックページ」を3月8日に開設。「New Wave びわ湖の魅力新発見!」と題して、びわ湖にまつわる素敵な写真の投稿を広く募集している。フェイスブック登録者はだれでも投稿が可能。オープニングを記念して、3月31日までに投稿された写真の中で、一番「いいね!」が多かった投稿者に、ミシガンお食事付き乗船券をペアでプレゼントするキャンペーンも実施している。