全国有数のホタルの生息地として知られる守山で、ホタル飛翔(ひしょう)のピークを迎える5月30日~6月8日、「ほたるパーク&ウォーク」が開催された。
毎年最大1000匹のホタルが市内の河川付近に飛び交い、昨年は5万3000人の人が訪れた。電車で訪れ、守山駅から徒歩かエコバス利用のほか、守山市民体育館に駐車するなどしてホタルが住む街への環境保全にも配慮がされている。「今年の期間中の飛翔数は比較的少なかったものの、地域によっては多い所もあった」と話すのは、ほたるの森資料館の古川道夫さん。同館や自治会などによる河川や用水路の清掃、幼虫の放流も行われる中、マップには載っていない穴場も出現しているため、ホームページでは飛翔情報も受け付けている。
期間中の5日・6日に開かれたバルでは、人気メニューやホタルをイメージしたメニューなどをバル価格で提供。レストラン・カシトラでは同市のホタルのキャラクター「もーりー」のオムライスを作れるよう福笑いのように顔のパーツを別の皿に出し、ブログやフェイスブックに投稿された優秀作品に食事券を進呈する初企画にも取り組んだ。「自慢のオムライスやホームページなども知っていただければ」とフロアマネジャーの片岡珠未さん。
「仕事で滞在して以来、滋賀を気に入った」と愛知県から訪れた林卓也さん。「ホタルツアーを楽しめた。暗くなったらわらわら出て来たので、少し手なずけて遊んだ」と話した。