プロバスケットボール・bjリーグ滋賀レイクスターズ(大津市におの浜4)が9月13日、2014-2015シーズンの新チーム発表記者会見を滋賀ダイハツ販売栗東店(栗東市)で開いた。会見は一般公開され、報道各社のほかシーズン開幕を待ちわびる約100人のブースターが集まった。
会見には坂井信介代表兼GMと遠山向人ヘッドコーチ(HC)、全選手13人、コーチングスタッフ2人が臨んだ。坂井代表は「レイクスも7年目になった。3年目から、カンファレンスセミファイナル、もしくはその一歩手前で敗退という横ばい状態が続いている。応援してくださる皆さんにも大きなストレスを感じさせてしまい、また、我々自身も大変悔しい思いをしてきた。今シーズンは我々も腹をくくりチーム強化に大きく舵を切った。5月には遠山HCの招聘に成功。コーチは年齢こそ若いが4年前、宮崎でHCとしてスタートした時から注目してきたコーチ。才能、情熱に恵まれた生まれついての指導者。遠山HCの元、ルーキー3人、外国人選手4人を含む全メンバー13人が上手く作用してケミストリーを産み、5月プレーオフファイナルが行われる有明の地でみんなで喜び合えるよう精一杯取り組む」とあいさつ。
遠山HCは「今シーズンのレイクスには素晴らしいメンバーが揃った。見ていて面白いバスケットを表現できるチームにしていきたい。攻防の激しさだったり一生懸命頑張った先に得られる感動を共有できる、そういう意味での面白いバスケットを目指したいと思っている。皆さんに感動をお届けした結果、そのプロセスの上で勝利し、5月にみんなで大きく笑えるシーズンにしていきたい。だが、いくら素晴らしいメンバーが揃っていても、勝利するのは我々の力だけでは少し難しいこと。スポンサーやブースターの温かい声援、ご協力が必要」と意欲を語り応援を呼びかける。
キャプテンの小川伸也選手(31歳、183センチ、ポイントガード)は「6年間破れなかった壁を今年こそ、みんなで破ろうと一生懸命練習している。日本一の目標に向かって、まずは日本一の練習をできるようにメンタル的にも遠山HCの元、ハードに取り組んでいる」と力を込める。「メンバーががらっと変わった。結果を出せるようにチーム全体で頑張っていく。自分のできることをチーム最年長としてしっかりやっていきたい」と語るのは井上裕介選手(32歳、194センチ、フォワード)。福岡から移籍した加納督大選手(30歳、185cmセンチ、ガード)は「チーム内での自分の役割、仕事をしっかりとこなしチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と静かに決意を口にする。
滋賀ダイハツ販売の後藤敬一社長は「選手、スタッフの皆さんは体調、健康に十分注意をしてもらいながらも、私たちが『これはさすが、素晴らしいプロのチームだ』と思えるようなエキサイティングな試合をしていただきたい。皆さんと一緒になりこのチームを応援し、ぜひ日本一に」とエールを送る。
毎年多くのブースターが駆けつける同会見。彦根市から親子4人で参加した高須剛さんは「地元のプロスポーツチームとして初年度より応援しています。今ではゲームに連れて行った妻のほうがはまっています」と微笑む。妻の桂子さんは「bjで実績のある外国人選手が頼もしい。会見で話す選手たちの雰囲気もいいですね。有明に連れて行って欲しいです」とも。
レイクスターズは昨シーズン27勝25負西地区3位とチーム史上最高順位でシーズンを終えた。プレイオフファーストラウンドでは大阪エヴェッサを破ったもののプレーオフファイナル4(会場=有明コロシアム)進出をかけた京都ハンナリーズ戦に破れ、悲願の有明進出は昨シーズンも叶わなかった。2014-2015シーズンは10月4日、ホーム(会場=草津市立総合体育館)に島根スサノオマジックを迎えて幕を開ける。開幕に先立ち、NBL兵庫ストークス、京都ハンナリーズの2チームを滋賀に迎え9月20日・21日と野洲市総合体育館でプレシーズンゲームを開催する。詳しくはホームページで確認できる。