草津市観光物産協会(草津市草津3、TEL077-566-3219)は4月28日・29日、「第40回草津宿場まつり」を開催する。
宿場まつりは草津市の春の風物詩とも言われ、東海道と中山道が交わる宿場町として栄えた時代の歴史や街の魅力を伝えるもので、今年は40回を記念し例年以上のイベントを予定している。
4月28日は前夜祭として、毎年恒例となった能楽や狂言など古典芸能の舞台を開催。第1部は、立命館大学能楽部による仕舞を披露。第2部は、「嵐山」「西行桜」などの仕舞に続き、狂言「酢薑(すはじかみ)」が登場。都へやってきた薑(はじかみ)売りと酢売りが商売の権利を勝ち取るためのしゃれを言い争う作品。締めは能「田村」。桜満開の清水寺に詣でた僧の前に現れた坂上田村麻呂が鈴鹿山の鬼退治をする様子を物語る。演出・構成は観世流能楽師の松野浩行さん。
定員は当日先着600人。開催時間は、第1部=17時30分~18時、第2部=18時20分~20時20分。会場は、立木神社(草津4)境内。
4月29日の当日祭では、一般参加者やプロの役者など総勢168人が時代絵巻さながらの「草津時代行列」を行う。今年は40回を記念して、大名行列の殿様には俳優の志垣太郎さんが出演。今話題の篤姫が「草津宿に立ち寄った」というエピソードから和宮・篤姫行列も登場する。
そのほか、宿場街道を彩る「YOSAKOI・草津」や草津吹奏楽団や地域の中学吹奏楽部によるブラスバンドもパレード。また「宿場町草津大市」では全国各地の東海道、中山道の宿場町から特産品が集まる。
同協会担当者は「40回を記念して例年以上盛大に行う予定。時代行列やたくさんのイベントを満喫してもらえたら」と話す。