滋賀県の伝統工芸品の職人技を紹介するウェブサイト「近江ワザ回廊」が4月1日、公開された。企画、運営は近江歴史回廊推進協議会（大津市京町3）、NPO法人五環生活（彦根市）。サイトは「滋賀咲くブログ」を運営するドットラボ（大津市におの浜4）が制作した。

　同サイトは、守山市播磨田町の織物「綴錦（つづれにしき）」をはじめ、仏壇の金具制作「錺金具（かざりかなぐ）」など33品目の工芸品を掲載する。担当の三谷さんは「実際に見に行くのが難しい人のために動画でのレポートを充実させた」と話し、開設時点での動画数は5本。「今後は順次更新していき、ほぼ全ての工芸品のレポートを動画で見ていただけるようになる」（同）と話す。

動画は動画共有サイト「YouTube」にアップし、「YouTubeを通じて世界に発信していければ」とも。そのほか、米Google社のサービス「Picasaウェブアルバム」に1,300枚を超える写真をアップロードしている。

　三谷さんは「滋賀県にもこんな技があることを広く知ってもらえれば」と話し、「興味があれば実際に見学に行って体験してほしい」と閲覧後のアクションを呼びかける。「多くの伝統技術が後継者不足問題を抱えているので、このサイトをきっかけに存続につながるきっかけになれば」とも。