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守山でTASKO作品展「つくる展」 香りの出るオルガンや変化する影絵など

光源の前に立つと色の付いた影ができ、光の三原色を体感できる「ひかりの3原色」

光源の前に立つと色の付いた影ができ、光の三原色を体感できる「ひかりの3原色」

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 アートファクトリー「TASKO(タスコ)」の作品を展示する「つくる展 TASKOファクトリーのひらめきをかたちに」が現在、佐川美術館(守山市水保町北川)で開催されている。

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 美術・舞台制作、プロデュース、設計制作、デザインなどの分野で「ものづくりを追求する」集団であるTASKOがこれまでに制作してきた作品を展示し、多様な視点で「つくる」の魅力を紹介する企画展。関西では初開催となる。

 エントランスには佐川美術館限定の「ルミナスタワー」を展示。タワー型装置によるライトアート作品で、筒状のステンシルとその中を移動する光源が光と影のアニメーションをエントランスの床や壁、天井に映し出す。中央のタワーはTASKOが寺などに展示した既存の作品で、その周りに設置した作品が今回の佐川美術館の展示のために作られたオリジナル。琵琶湖や飛び出し坊や、信楽焼のたぬきなど滋賀県を象徴するモチーフが床面に映し出される。

 鍵盤を押すと音階に連動した瓶のふたがスライドし、送られた空気が瓶の口を震わせ、音が出ると同時に瓶の中の香りも放出される楽器「パフューマリー・オルガン」は自動演奏の時間以外は自由に弾くことができる。19世紀に英国の科学者ピエッスにより考案された香りの音階、「香階」からインスパイアを受けて2015(平成27)年にTASKOが制作した。ピアノを演奏すると会場内にバラやかんきつ類の香りが充満する。

 「札幌ループライン」は、ジオラマの中を走る電車のヘッドライトが札幌の街並みを壁に映し出す影絵。札幌国際芸術祭2017に出品した作品で、札幌市内を巡回する市電をテーマとし、電車のヘッドライトが大きな影絵を描き、車窓からの風景を表現している。会場では椅子に座り、作品をじっくり眺める来館者の姿も見られた。

 同館学芸員の栗田頌子さんは「実際に触れて演奏してもらえる作品展は珍しい。作品の構造の解説も展示していて大人も十分に楽しんでもらえる。現代アートとして見るだけでなく、刺激を受けて想像力をかき立てる作品展になった。『何かやってみたい』『作ってみたい』と思ってもらえれば」と話す。

 開催時間は9時30分~17時(入場は16時30分まで)。月曜(祝日の場合は翌日)、12月30日~1月3日休館。入場料は、大人=1,200円、高校生・大学生=800円、中学生以下無料(要保護者同伴)。事前にウェブサイトで予約が必要。2025年2月24日まで。

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