
和菓子店「たねや」の新店舗「LAGO(ラーゴ)大津」が3月24日、大津湖岸なぎさ公園市民プラザ(大津市由美浜)にオープンする。
同プラザの約1万5000平方メートルの敷地のうち、特定公園施設のエリア7310平方メートルを「琵琶湖の森」としてたねやが木を植え再整備。公園内に建物面積949.78平方メートルの2階建ての建物を建設し、カフェのほか和菓子直売所をオープンする。
直売所には菓子工房を併設し、たねやカステラ抹茶を製造。カステラやまんじゅうなどのたねやの和菓子に加え、成安造形大学(仰木の里東4)の学生と共同開発した新店舗限定商品の「近江八景」(6,480円)を販売する。「近江八景」は新店舗に近い膳所城(本丸町)から見た琵琶湖の南湖周辺の景勝地8カ所。8カ所をイメージした8個の和菓子を詰め合わせて提供する。うち「矢橋の帰帆」をイメージした「矢橋まんじゅう」は滋賀県の地酒のかすを使った生地でこしあんを包んだ酒まんじゅうで、学生の「琵琶湖の色を表現したい」という提案を受け、琵琶湖と船の白帆をイメージした。
カフェでは、5月下旬までの期間限定で焼きたてのたねやカステラ抹茶味(イートイン=1,485円、テイクアウト=1,458円)を提供。たねやカステラのプレーン味はたねや全店舗で販売するが、抹茶味を提供するのは新店舗のみ。今後も季節ごとに味を変え、6月からはレモン味を提供する。そのほか、おこわ(550円~)、シュークリームにあんこが入った「あんパフ」(352円)、あずき入りのソフトクリーム(770円)などを提供する。
再整備した「琵琶湖の森」は里山環境プロデューサーとしても活動する写真家の今森光彦さんが監修。敷地内に木を植え、建物にはツタをはわせた。「人と生き物が同じ目線で共存する里山」を目指す今森さんは「生き物を連れて来るのではなく、鳥や昆虫が住みやすい環境を提供して、自然に集まって来るような里山にする。琵琶湖の生態系や豊かな景観を取り戻したい。市民の皆さんと一緒に里山の環境を作っていければ」と話す。
営業時間は9時~18時。駐車場は125台分を用意する。