
中高校生と保護者向けの企業参観企画「オープン・カンパニー」が3月29日、大津板紙(大津市馬場1)で行われる。
幼稚園を訪問し、かるたを寄贈して自社について説明する大津板紙の社員
大津板紙は、使用済みの段ボールや雑誌などの古紙を原料に新たな板紙(段ボール原紙)を生産する工場で、大王製紙のグループ会社。29日は、会社紹介、工場見学の後、若手社員との交流会の時間を設ける。
オープン・カンパニーを企画したのは、ご当地かるた「滋賀コレかるた」を販売するスマイルデザインカンパニー(草津市若竹町)の松井栄里さんと大田千菜美さん。大津祭や瀬田の唐橋など県内の名所や特産物などを盛り込んだかるたを、地元企業の協賛を得て幼稚園などに寄付する「滋賀コレかるたで地域活性プロジェクト」を行う中で、採用活動に困っている県内の企業が多いことを知り企画した。
幼稚園などに寄付する時に協賛企業が出向き、仕事内容について説明することで地元企業を知ってもらい、地域貢献と将来の就職先候補となるよう「種まき」をしている。大田さんは「企業のことを知らずに学校や保護者の勧めで就職先を決めている高校生が多いと聞いた。就職する年齢に近い中高生に県内にもいい企業があることを知ってもらいたい」と話す。
「就職フェアや会社訪問と違い、少人数でリアルな話を聞ける機会にしたい」と、企業参観イベントにした。大田さんは「親子で仕事や社会で生きることについて考えてもらいたいので、保護者も参加してもらえれば」と呼びかける。
開催時間は14時30分~16時。参加無料。中高生のみ、保護者のみでも参加できる。