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滋賀レイクス、ホーム最終戦に勝利 「誰よりも信じてくれるファンに勝利を」

全力を出し切り勝利に貢献したキャプテンの野本大智選手

全力を出し切り勝利に貢献したキャプテンの野本大智選手

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 Bリーグ1部の滋賀レイクスが4月27日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で開催された2024-25シーズンホーム最終戦で広島ドラゴンフライズに勝利した。

2024-25シーズン滋賀レイクス所属の選手

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 26日のゲーム1。1クオーター(Q)はリードしていたが、2Q開始から5分で23失点し、逆転される。その後追い付き接戦となるも勝ち切れず、97-101で敗戦した。試合後、アリーナMCの仙石幸一さんの呼びかけに応えて、会場のブースター(ファン)から「ゴーゴーレイクス」の大きな声援が巻き起こる。滋賀の前田健滋朗ヘッドコーチ(HC)は「試合が終わった後のブースターの皆さんの声に、今日の悔しさ、われわれへの思い、明日への期待の全てが詰まっていた」と振り返った。

 前田HCをはじめ、全員が「ブースターの思いに応えられるように何が何でも勝ちたい」という思いで挑んだ27日のゲーム2。試合開始から全員でディフェンスの強度を上げ、広島のターンオーバーを誘発する。26日に大量失点を許した2Qの序盤もディフェンスの強度を緩めず、野本大智選手が3ポイントシュートを連続で決め、岡田泰希選手がドライブで切り込み、得点を重ねる。大庭圭太郎選手がスピードを生かしコースト・トゥ・コースト(コートの端から端まで1人で運んでシュートを決める)で得点し、さらに苦手としている3ポイントシュートを決めると、会場から大きな歓声が起こった。

 3Q、17得点、4スチールと試合をけん引してきたキャプテンの野本大智選手がファウルを受けて負傷退場したが、田原隆徳選手が試合をコントロールし、広島の追い上げを許さず95-80で勝利した。

 滋賀は今シーズン、8勝49敗と大きく負け越し、ホームでの勝利は4勝のみだったが、ホームの観客動員数は過去最高となり、最終戦も4524人が来場した。前田HCは「誰よりも折れない、誰よりも信じてサポートしてくれる本当に最高のブースター。勝利で返すことができた」と安堵(あんど)した。

 年間シートを購入し応援し続けた野洲市の女性は「つらいシーズンだったが、強くなる過程だと思っている。今日勝てて本当によかった」と話した。

 2021年に滋賀に加入し、今シーズンキャプテンに就任した野本選手は「Bリーグの中で勝っていくチームのレベルには足りなかったのかもしれないが、一丸となってやってきた。別々の方向を向いたり、言い訳したりといった嫌な雰囲気になることはほとんどなかった。チームメートやコーチの頑張りのおかげ」と振り返る。

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