
カフェ「裏庭キッチンNAGO(なご)」(栗東市市岡)が5月1日、オープンした。
「子育て中に欲しかった店をつくりたい」と話す坂本さん(写真右)
滋賀県産の旬の野菜と鶏肉を使ったランチと、モーニングを提供。ランチの鶏料理は手羽元の唐揚げ、つくねハンバーグ、もも肉とやげん軟骨の焼き鳥など日替わり。小鉢もアロエの酢の物、レッドオニオンのマリネなどその日に入荷した滋賀県産の野菜で作る。こうじを使った「塩親子丼」やそぼろ丼、土曜・日曜限定でスパイスチキンカレーも提供している。
店名の「NAGO」は、「初物七十五日(旬の食材を食べることで寿命が75日延びる)」ということわざから。店主の坂本智子さんは「旬の食材を使って、健康的でおいしい食事を提供したい。自分が子育てをしていた時に『子どもには安心できるものを食べさせたい』『野菜を少しでも食べてくれたらいいな』と思っていた。子育てが一段落した今、子育て中に欲しかった店を作ろうと思った」と振り返る。
実家の裏庭に店を建築し、妹と同級生の3人で出店した。坂本さんは「下ごしらえが大変なフキやワラビ、売っていても買おうと思わないイタドリやアロエなどを使って、家ではなかなかできない手間のかかる料理を提供している。お客さんが残さずに食べてくれているのがうれしい。滋賀の自然が生んだおいしいものを一人でも多くの人に届けたい」と話す。
野菜は直売所で購入するほか、近所の人が自宅で収穫した野菜を持ってきてくれることもあるという。坂本さんは「『タケノコが採れたよ』と持って来てくれる人もいる。近所の人も応援してくれていると感じている。今度は、近所の子どもたち向けのイベントもしていきたい」と話す。
営業時間はモーニング=8時30分~11時、ランチ=11時30分~16時。水曜定休。