びわ湖大津観光協会とあめ煮・鮒ずしなど湖国伝来の商品を製造・販売する「いのうえ」(大津市丸の内町)、製作会社「ユーストン」(粟津町)が9月に完成を目指す大津の「食」の開発をテーマに地元の食材をふんだんに使った「大津まるごとカレー」が、試食段階に入った。
「徹底して大津産にこだわったカレーにしていきたい」(井上修司さん)という同商品。具材には、大津産のジャガイモ、ニンジン、タマネギ、近江しゃもなどを使用するほか、カレーのルーには比良スイカ、比良みそ、コマツナなどを隠し味に使うなど、「大津の野菜を丸ごと盛り込んだカレー」(同)を目指す。
2回目となった今回の試食では、「前回はそれぞれの味の個性が少し出過ぎた。今回のカレーでは香辛料の配分を変え、コマツナなど見えるように大きくした」(同)具材には大津産のソラマメも追加し、大津の野菜や肉をたっぷり楽しめるものに。
今後、「大津のことや生産者の顔が見える」パッケージデザインなど地元、成安造形大学の学生と制作し、8月1日に開催される「びわ湖大津夏祭り」など各イベントでPRを兼ねた試食販売会を予定する。
井上さんは「大津のさまざまな野菜がカレーとして一つの形になってきた。今後、PRも含めて9月の発売までに認知度を高めていきたい」と話す。ユーストンの松井敬樹さんは「最初から最後まで一つの商品を作ることに携わることができることがうれしい。最高のカレーを作り商品化したい」と意気込む。
カレーはレトルトパックで、9月中旬からの県内の道の駅やJAの直売所などで販売する予定。