
滋賀県と姉妹県州協定を結んでいる米国ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事が9月5日、滋賀県庁(大津市京町4)を訪れ、滋賀県議会議場でスピーチを行った。
ホイットマー知事は、ミシガン州政府や市長などの行政関係者、ミシガン州内の企業、経済団体関係者らと共に来日。東京で開催されている「第55回日本・米国中西部会」に出席するのに先立ち、1968(昭和43)年に姉妹県州協定を締結し交流を続けている滋賀県を訪問。三日月大造滋賀県知事、目片信悟滋賀県議会議長、ミシガン州立大学連合日本センター(彦根市)に留学中のミシガン州の大学生、県職員らが出迎えた。ホイットマー知事は、議場で約10分、スピーチを行った。ミシガン州知事が議場でスピーチを行うのは初めて。
ホイットマー知事は五大湖を有するミシガン州と琵琶湖を有する滋賀県の共通点は、自然資産だけでなく、生産業が盛んであることや質の高い教育を提供していることなどもあると述べ、「分断ではなく、太平洋を越えてつながっていかないといけない」と訴えた。
三日月知事は「滋賀県とミシガン州は湖を縁に姉妹州となった。水環境の保全などで協力していきたい」と話した。
スピーチ後の会見で、ホイットマー知事は「関税などいろいろなことがあるが、私たちのような地方自治体の者が世界に出向いていって、温かく世界のことを見ているということを行動で示すのが大切」と話した。