
Bリーグ1部の滋賀レイクスが10月12日・13日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で京都ハンナリーズ戦に臨み、ホーム開幕2連勝を収めた。
得点、アシスト、スチールと攻守にわたってチームをけん引した游選手
12日は、キャプテンでポイントガード(PG)の野本大智選手が体調不良で出場できないことが朝になって判明。同じPGの游艾チェ(ユウ・アイチェ、チェは「吉吉」と書いて1文字)選手の出場時間が増える中、ディフェンスの負担を減らすために、常田耕平選手や西田陽成選手が京都のPGのディフェンスを担った。
ルーキーの西田選手は「普段ならシューターをディフェンスするが、今日はガードの選手に張り付いてプレッシャーをかけるように言われていたので、ただ頑張って、良いディフェンスだけを考えた」と振り返る。
前半終了間際には身長208センチでセンターポジションのザック・オーガスト選手が京都のPGにディフェンスし、8秒バイオレーションを誘発した。8秒バイオレーションは、オフェンス側がハーフラインまでボールを運ぶのに8秒以上かかった場合に発生する反則。滋賀は全員の強度が高いディフェンスで終始試合を支配。92-71で勝った。
13日は、試合開始から滋賀のファウルが重なり、試合の流れが京都に傾きかけるが、途中出場の田原隆徳選手や岡田泰希選手が効率よく3ポイントシュートを決めて同点に追い付いて前半を終えた。
後半も全員でリバウンドを拾い続け、ルーズボールに飛び込むなどボールへの執念を見せた滋賀が徐々に流れをつかみ、ライアン・クリーナー選手の攻守にわたる活躍などで点差を広げる。終盤にクリーナー選手がベンチに下がると、観客からは大きな拍手が送られた。クリーナー選手は「ファンに向かってガッツポーズを取った瞬間が最高だった」と振り返る。試合は72-64で滋賀が勝利し、ホーム開幕節を2連勝で終えた。
滋賀の前田健滋朗ヘッドコーチは「多くの皆さんに応援してもらい最高の雰囲気で試合ができた。感謝している。選手もブースター(ファン)も我慢比べの展開が40分間続く中でタフにプレーし続けるというところが一番重要だった。勝ち切れてよかった」と話す。