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守山で綿花収穫 服で作った堆肥で育った綿花は鎌倉シャツに

守山で栽培した綿花で鎌倉シャツを作る

守山で栽培した綿花で鎌倉シャツを作る

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 綿花の収穫祭が10月16日、JAファーマーズマーケットおうみんち(守山市洲本町)で開催された。

綿花を収穫するメーカーズシャツ鎌倉の貞末社長

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 メーカーズシャツ鎌倉(神奈川県鎌倉市)が綿花の栽培からシャツの製造・販売までを全て国内で行う「鎌倉シャツコットンプロジェクト」の一環で、5月17日に、おうみんち、立命館守山中学・高校(三宅町)、ヤンマーサンセットマリーナ(水保町)の3カ所に「超長綿」の苗木を植えた。11月中旬に収穫する予定だったが、生育が早く、9月に収穫を始めた。

 16日はメーカーズシャツ鎌倉の貞末奈名子社長、守山市の森中高史市長らが出席しておうみんちで収穫祭が行われた。

 森中市長や貞末社長、JAの職員、ピエクレックス(野洲市大篠原)の玉倉大次社長らが綿花を収穫。「超長綿」は繊維一本一本が長いのが特徴で、参加者は、指先で綿をつまみ、長く伸びる綿を収穫していた。

 収穫した綿花は製糸し、メーカーズシャツ鎌倉が製品化する。同社企画生産本部の内川康平さんは「超長綿は繊維が長く、長い糸ができるので、柔らかいシャツになる。市内3カ所で収穫した綿花から200~300枚ほどのシャツができる」と話す。

 市内での栽培には、ピエクレックスの「P-FACTS(ピーファクツ)」の技術を取り入れた。P-FACTSは、ピエクレックス社が製造する植物由来の合成繊維「ピエクレックス」を使用したアパレル製品を回収し、堆肥化までを一貫して行う循環インフラ。地域で使用し、地域で再利用する「地着地消地循」を目指し、綿花の栽培にピエクレックスから作った堆肥を使い、服からできた堆肥で綿花を育て、また服を作る完全循環型リサイクルに挑戦している。

 森中市長は「守山でも綿花が育つということが分かったので、来年から本格的に栽培したい。コスト面などの課題をクリアし、守山で栽培した綿で製品を作り、循環を実現したい」と話した。

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