大津プリンスホテル(大津市におの浜4、TEL 077-521-1111)で2月24日、近江での自らの旅の様子を書いた「近江山河抄」などの著書で知られる随筆家、故・白洲正子さんをテーマにした歴史セミナーが開催される。
白洲正子さんは能や骨董(こっとう)など日本の古典文化にも深く精通し、40歳を過ぎてから日本各地を旅し、多くの著作を残した随筆家。代表作「かくれ里」「西国巡礼」などの取材で何度も滋賀を訪れ、随筆「近江山河抄」の中で「近江は日本の楽屋裏」と評したように、近江文化を深く愛した著名人の一人として知られている。
セミナーは、「滋賀県にあるホテルとして、滋賀にゆかりの深い白州さんの人生観や世界観について知るきっかけを提供できれば」(同ホテル広報担当の中尾恭子さん)と企画された。当日は成安造形大学(大津市仰木の里東4)名誉教授で、「近江学」の研究所長でもある木村至宏さんが白洲さんをテーマにした講演を行う。終了後、同ホテル最上階38階にあるレストランで特別ランチコースを提供する。
セミナーには現在、既に50人弱の予約が入っているという。中尾さんは「セミナーで白洲さんについて学んだ後は、白洲さんが愛した近江の風景を眺めながらの食事を楽しんでほしい」と参加を呼び掛ける。
開催時間は11時~14時。料金は5,000円。