家庭用電源から充電できるバッテリーとエンジンを搭載する次世代自動車「プラグインハイブリッド(PHV)」を使い「途中無給油」で日本縦断を目指す自動車環境問題 NGO「ZEVEX(ゼベックス)」(京田辺市興戸)が7月6日に滋賀県に到着し、滋賀県庁を表敬訪問した。
2007年から2年かけて手作りのプラグインハイブリッドカーで日本縦断を達成した同団体。今回は、2011年の冬に一般販売を予定するトヨタ の「プリウス プラグインハイブリッド」を使用し、鹿児島市をスタート地点にゴールとなる稚内市まで約3,000キロの道のりを「途中無給油」で走行することに挑戦している。
約45リットル入るガソリンタンクを満タンにした同団体は6月30日、鹿児島市役所で給油口を封印し出発。チームで運転を交代しながら、約40キロごとにトヨタのディーラーやコンビニ、一般家庭などで充電を行い走行を続け、今月5日に兵庫県を通過し、同6日に滋賀に到着した。
同団体代表の鈴木一史さんは「鹿児島市から滋賀県庁までの1,115.4キロで使用したガソリンは約8リットル。走行も順調で燃費はリッター100キロを越す」と話す。CO2削減と電気自動車の普及を目的に昨年末より三菱の『i-MiEV』を導入している滋賀県。同温暖化対策課の富家信次副参事は「このような活動を通じてより普及につながれば。残り2,000キロあるが安全運転で頑張って達成してほしい」と期待を寄せた。
鈴木さんは「今回の旅ではプラグイン自動車のPRだけでなく、充電できる環境とその管理を促していきたい。インフラが整ってもその環境が使えなければ意味がない。各地で充電しながらアピールしていきたい」と意気込む。
今後は、鈴鹿を経由して7月7日に名古屋市、同10日に東京、12日に仙台市、17日に札幌市を通過し今月20日にゴール地点の稚内市に到着する予定。