花見の名所として知られる大津市の天孫神社（大津市京町　TEL077-522-3593）は4月6日、「花あかり」と題した夜桜コンサートを開催する。

　天孫神社は奈良時代（西暦782年延暦年間）に創立された歴史ある神社。
　同コンサートは、大津市内の50代の男性6人で結成された市民グループ「六楽会（ろくらっかい）」が企画したもので、毎年、桜の開花時期に合わせて開催。今年で11周年を迎える。

　同神社の滋賀明加寿宮司(58)と駐車場経営の上原さん(56)が「町を元気にしたい」と話し合ったのがきっかけだった。1998年からソメイヨシノなど約30本の桜のある境内で始めた。6人で資金を出し合い入場は無料で行い、これまでに延べ約2,600人が満開の桜の下に訪れた。

　コンサートは毎回、守山市のサクソホン奏者の由本さんをはじめ、関西在住のピアノや二胡などの演奏家に出演を依頼。 出演料などの開催資金も、6人が1年がかりで積み立てて開催している。コンサートの評判は口コミで広がり、毎回、約２６０人が無料で参加できる。

　今年のコンサートをジュスカ・グランベール。ギターの「高井 博章」とバイオリンの「ひろせ まこと」２人による京都発インストゥルメンタルDUO。情熱的に10本の弦が奏でるアンサンブルと満開の桜とのシンクロが。参加者を魅了する。
　滋賀宮司は「来場者との出会いを１度限りにせず、別の形で交流を続けていきたい。協賛の輪も広がれば」と話す。

お茶席・喫茶コーナーは午後5時より。
コンサート開催予定は午後7時より。
企画・主催　「六楽会」　問合せ：天孫神社（TEL077－522－3593）

　天孫神社