琵琶湖汽船(大津市浜大津5)は7月6日より、びわ湖最大の島「沖島」(近江八幡市)へのクルーズと郷土料理「ふなずし」作りを体験する「ふなずし作り体験クルーズ」を期間限定で運航する。
大津港を9時に出発。約1時間、びわ湖クルーズを楽しんだ後、同島へ上陸。沖島漁業協同組合スタッフの指導を受け、ふなずし作りを体験し、17時に大津港へ戻る。「2009年から運航を始め今年で4年目になる企画。毎回楽しみにしてくれている人もいる」と同社広報担当者。
ふなずしはびわ湖の固有種「ニゴロブナ」を塩漬けにし、ご飯に漬け込んで発酵させた「なれずし」の一種。夏に漬け込めば晩秋からお正月にかけて食べ頃になる。おせち料理として楽しまれるほか、冠婚葬祭にも出される郷土料理としてびわ湖周辺の一般家庭で作られてきたが、近年はブランド化が進み高級食品として扱われる機会も増えた。
同クルーズではあらかじめ塩漬けし下準備が終わったニゴロブナを用意。午前中にウロコ取りや水洗いを体験し、午後はご飯を詰め、たるに漬け込み、たるごと自宅に持ち帰る。たるは重しを追加していく程度で面倒な世話もなく、晩秋には食べ頃を迎えるという。
運航日はホームページで確認できる。乗船料は、大人=3,000円、小人=1,500円。ふなずし作り体験は別料金で、1たる=2万5,000円が別途必要。グループ参加、見学だけの参加もできる。要事前予約。