近江八景「瀬田の夕照(せきしょう)」にちなんだ晩夏のコンサート「夕照コンサート」が8月25日、龍谷大学瀬田キャンパス(大津市大江町)の瀬田ドームで開催された。
地域住民との音楽を通じた交流の場を目的に1993年から始まった同コンサート。龍谷大学瀬田キャンパス周辺地域の小中高生と龍谷大学吹奏楽部が共同でコンサートを運営し、本年度は16団体、約800人がコンサートに出演した。
龍谷大学吹奏楽部の「上を向いて歩こう」演奏時には開催20回を記念して、赤松徹眞(てっしん)同大学長が指揮した。大役を終えた赤松学長は「子どもの頃からの夢がかなった。震災後よく歌われた歌、自分にとっても青春の思い出の歌を指揮することができ、あらためて前に進んでいかなければと感じた」と照れながらも笑顔で語った。
被災地支援としてコンサートに同大と交流のある宮城県石巻市雄勝町の住民も招待し、物産展、パネル展示なども行った。
この日、大津市内は最高気温32.5度と残暑厳しい天候となったが、多くの観客が夏の夕べの音楽の祭典を楽しんだ。