びわ湖放送の番組「勇さんのびわ湖カンパニー(通称「びわカン」)」が11月2日、「オールナイトスペシャルびわ湖ガチンコサミット」と銘打ち、滋賀県内の若手経営者30人を集め3時間39分(24時15分~27時54分)にわたり深夜の生放送を行った。
びわカン「オールナイトスペシャルびわ湖ガチンコサミット」放送終了後の集合スナップ
「びわカン」は地域密着情報バラエティー番組。番組開始から11年目を迎え、この日で537回目の放送を数える同局の最長寿番組だ。
プロデューサー兼司会の川本さんはミュージシャン、DJ、メディアプロデューサー、大学客員教授などさまざまな顔で「滋賀」をプロデュース。県内の幼稚園から高校までを歌と講演で回る「学校ツアー」や地域の宝を一緒に楽しむエコツアーなどにも精力的に取り組んでいる。「日々さまざまな滋賀の方とお会いする。30~40代の若手経営者が苦しみながらも頑張っている姿が最近特に印象的」と川本さん。地元の大学で教壇に立つ経験から、「滋賀の学生の多くが就職で滋賀を離れる状況を見るにつけ、何とか地元で頑張ってもらえないかと常々思っていた。経営者30人はイコール30社でもある。頑張る地元の若手経営者を見て『仕事って素晴らしい』『滋賀って面白い』と感じてもらえたら」と若年層へのアピールにも期待を寄せ番組を企画したという。
番組では「経済」「起業」「資源」「夢」の4つのテーマで30人の経営者がトークを繰り広げ、司会を川本さんが務め時折4人のコメンテーターがコメントを挟む。参加した経営者は士業、建築、製造、飲食、塾経営、メーカー、サービスなど多種多彩。起業組もいれば先代の跡を継いだ経営者もいる。悲喜こもごもの経営ストーリーなども語られ、会場は時折爆笑に包まれながらも、現代社会の課題やこれからについても意見交換が行われた。
コメンテーターの滋賀県産業支援プラザ事務局次長の西岡孝幸さんは「地域で頑張る中小企業の若手経営者が従業員を大事にし顧客にきめ細かく対応している姿が会話から垣間見られ感銘した。量から質へという時代の大転換の中、これからの経済を支えていく存在はこの人たちだと強く確信した」と語る。バトーアロマティーク(大津市)社長の岡本美帆子さんは「日頃県内の経営者との交流があまりなかったが、誠実に前向きに地域のことも考えながら頑張っている経営者にたくさん出会えて勉強になった。新しい目標を持つことができた気分」と参加を喜ぶ。
放送を終えた川本さんは「疲れた(笑)。社長という『カテゴリー』の面白さを痛感した。いい言葉もたくさん出た。それぞれの経営者がいろいろなものを背負い毎日頑張っていると思うが暗さをみじんもみせず元気に語る若手経営者に、私もいろいろと考えさせられる時間になった。こういう元気な経営者をもり立てることが滋賀をもり立てることになるのかなと思った」と満足そうに振り返った。
後日、番組はアーカイブされホームページでも閲覧できる。