東日本大震災、福島第一原発事故から1年半以上が経過し人々の関心も薄れていく中、被災地から遠く離れた関西でもう一度被災地に思いを寄せてもらおうと、「いわき復興物産展 in 大津 2012『がんばっぺ いわき』」が11月23日~25日の3日間、フォレオ大津一里山(大津市一里山)サウスコートで開催される。昨年に続き2回目の開催となる。
龍谷大学社会学部築地達郎准教授が指導する「フクシマいわき物産復興プロジェクト」が主催、学生が中心となって企画、準備を進めてきた。
福島県いわき市は福島第一原子力発電所の南に位置する「浜通り」地域の中核都市。同市の風評被害や人々の心の傷など課題は今も続く。原発周辺自治体の「仮の町」が集中する場所でもあり、同市の経済活性化は「浜通り」地域全体の期待をも担っている。
「風評被害に左右されず、生産者と継続した関係をつくり、原発問題で苦しむ被災地に関心を持ち続ける」―昨年1回目を企画したときの思いを引き継ぎ、学生たちは原子力発電所の見学や現地視察などを通して幅広く原子力問題や放射能被害の実態について学んできた。今回はIWAKIの頭文字に掛け「『I』いつも、『WA』わすれない、『KI』気持ちをこころから」をテーマにイベントを企画する。
昨年も好評だった「フルーツとまと中玉」や「椎茸うどん」「うに貝焼」など農産物や水産加工物などが出展・販売される。いずれも放射能・放射線安全性検査に合格した安心な商品という。24日、25日には東日本国際大学(いわき市)の学生6人も応援に駆け付ける。
開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。詳しくはホームページで確認できる。