大津市科学館(大津市本丸町6)が3月23日、リニューアルオープンした。リニューアル初日には、再開を心待ちにしていたたくさんの親子らが来館した。
同館の入場口となる2階「生命と自然」のフロアでは、新しくできたコーナー「ビッグアースーさわれる地球ー」が出迎える。「ビッグアース」は「地球」を1000万分の1に縮小したもので、手で触って地球儀のように動かすことができる。現在の日影線や気象情報、地震プレート、クジラ・コウノトリ・マナズルの移動コースなどが表示され、地球レベルで観察できる。同フロア中央には、新コーナー「琵琶湖ウォッチング」もでき、床に琵琶湖の春夏秋冬の美しい景色と生息する生物の画像が順番に映し出される。足で踏んだり、光の変化を与えたりすることで、画像が変わる機能を、子どもたちが楽しんだ。同コーナーは、3階にかけ吹き抜けとなっており、3階からつり下げられた大きなスクリーン「琵琶湖シアター」には、琵琶湖の変遷を表示する。そのほか、堅田で発見された巨大象の歯の化石のレプリカや、琵琶湖に生息する魚の水槽など、琵琶湖を取り巻く環境や生物について展示する。「サイエンステーブル」のコーナーではミニ実験や科学工作が楽しめる。
3階「科学のしくみ探検・体験」のフロアは、科学を実体験で学習できる「マグネットアドベンチャー」「電力プロペラフロート」「回転速度体験機」など18のコーナーを設ける。「先端技術紹介コーナー」では、滋賀の企業による開発を紹介している。
職員の伊東豊さんは、「大人も楽しめて、ここでの体験をもとに実際にフィールドへ出る入り口というコンセプトで作った。大津市内の小学校の6年生は、科学館学習が必須となっているが、ぜひ親子でも来て、琵琶湖を取り巻く環境に興味を持つきっかけとしてほしい」と話す。
開館時間は9時~16時30分(最終入場は16時15分まで)。月曜(祝日の場合は営業、翌平日休館)、第3日曜・年末年始(12月29日~1月3日)休館。観覧料は100円、幼児(小学校就学時まで)=無料。プラネタリウムは、大人=400円、小学生・中学生・高校生=200円、幼児=無料