名神高速道路大津サービスエリア下り線(大津市朝日が丘2)が4月18日、14店舗のグルメ&ショップが入った複合商業施設「パヴァリエびわ湖大津」としてリニューアルオープンした。
オープン当日は、吹奏楽団による演奏、大津市観光キャラクター「おおつひかルくん」館内グリーティングが行われたほか、各店で先着プレゼントが贈呈された。「おおつひかルくん」は、4月20日まで、各日10時~、11時30分~、14時30分~に来店する。プレゼントは19日から21日まで実施。
全国で展開する「551蓬莱」「成城石井」などの有名店や「びわ湖バスバーガー」の「近江屋」、近江牛の「グリル逢味」、滋賀県産小麦「ふくさやか」使用の「近江うどん」など地産地消の地元店などが出店。サービスエリア初出店としては、朽木村「宝牧場ミルククラウン」、同サービスエリア限定「びわ湖饅頭」の「菓匠・清閑院」、イタリアンカフェ「カフェ・チャオプレッソ」、オムライスの「玉子丸」が出店し、「煮平」は総菜販売とレストラン営業を行う。同サービスエリアでしか買えない食品やメニューも豊富。近畿日本鉄道が出店に協力している。
運営するNEXCO西日本、西日本高速道路サービスホールディングスは、「お得に楽しむ」アプリ「トクスコ」のサービスも開始した。登録した4桁の数字でくじ引きをして賞品が当たる「チェックインロト」や地域の観光情報や割引クーポン、「紙のおもちゃ」を専用複合機から出力するサービスが受けられる。
インフォメーションセンターでは、モニターで美しいびわ湖の風景のビデオを上映、観光ポスターやパンフレットを設置し、案内スタッフが地域情報を案内する。びわ湖に浮かぶヨットをイメージした大屋根の展望デッキには琵琶湖が描かれた「琵琶湖八景」観光案内パネル、「石山寺の絵馬掛けツリー」「恋人の聖地プロジェクト」認定のハートハートマークの「絆」フォトスポットコーナーなどを設置。エスカレーター付近には、大津市在住の画家ブライアン・ウィリアムスさんによるびわ湖の朝夕を描いた局面絵画2作品を展示するなど、地域との連携を大切にしている。
同関西支社総務部次長・橋本唯さんは「高速道路は地域を結ぶが、地域の情報を滋賀以外の方にもPRしたい。地域と共生し、共に発展、地域に根差したものを提供したい。滋賀の情報発信基地として『三方よし(売り手良し、買い手良し、世間良し)』でいきたい」と話す。
アメニティーも充実し、手洗いは、面積を3倍に拡充し3カ所に設け、駐車場からの移動距離を短縮。女性用の一部は洗面台や姿見を設けた個室ブースとなっている。大津市観光キャラクター「おおつひかルくん」が描かれたキッズ・ファミリートイレや授乳室や哺乳瓶の煮沸器も設けたベビーコーナーなど、女性や子ども、家族連れに配慮する。
東京、山梨方面から来た佐藤笑子さん、河野美代子さん、水野順子さんのグループは「京都へタケノコを食べに来たついでに寄った。友達同士で毎年何回か車で旅行する。大津サービスエリアにはよく立ち寄るが、きれいになって来てよかったと思った」とにこやかに話した。大阪府三島郡から来た松村哲雄さん・幸(みゆき)さん夫妻は「オープンしたと知り、山崎インターチェンジからドライブしてきた。一度サービスエリアから花火を観にまた来たい」と仲良くほほ笑んだ。
同サービスエリアは、今年7月16日に開通50周年を迎える名神高速道路にある全国初の建設で、びわ湖と雄大な比叡山を一望するロケーションで人気。毎年恒例の8月8日開催の「びわ湖大花火大会」の観覧スポットとしても有名。7年前にリニューアルした上り線と高架の歩道で行き来でき、上下線両方を楽しめるサービスエリアは西日本では2カ所しかない。