全国有数のホタルの生息地として知られる守山で、ホタル飛翔のピークを迎える5月31日~6月9日、「ほたるパーク&ウォーク」が開催される。毎年最大1000匹のホタルが市内の河川付近に飛び交い、昨年は4万人の人が訪れた。
守山市ほたるの森資料館(守山市三宅町)は27日から、19時~22時の夜間開館も始めた。ホタルの一生や100年以上に及ぶ守山のホタルの歴史などを展示する同館。ホタルの飼育も行っており、屋外施設として「ほたるの森」(1万5000平方メートル)と河川(625メートル)を所有する。屋外では現在、10匹ほどが確認されている。
同館館長で同館を管理する「びわこ豊穣の郷」理事の竹内辰郎さんは、「今年は、イベント10周年を記念して『ほたるコンシェルジュ』を創設し、ホタルを案内する予定。近隣の迷惑にならないようにマナーを守って、ホタルを守ってほしい。ホタルは子孫を残すためにけなげに生きている。環境保護につなげていきたい」と話す。同市は全国で初めて「守山市ほたる条例」を制定し、ホタルの捕獲などの行為を禁止し、河川の浄化、ホタルの保護に努めている。
5月31日は18時30分から、あまが池親水緑地でオープニングセレモニーを行い、10周年特別記念展示(同池プラザ)、ホタルの啓発展示(もぴかの家)、スタンプラリーが始まる。6月1日は中山道文化交流館・交流広場を中心に廃油を使ったキャンドル「夢灯」が点灯し、「まちなかたそがれ音楽祭」が東門院会場から始まる。6月3日・4日は「ほたるパーク&車いす」をほたる散策コースで行う。
6月8日・9日は「ほたる探検紀行(守山ほたるバル)」を開き、66店が出店を予定。参加各店が600円の特別メニューを提供する。前売り券=2,400円(600円4枚)、当日券=2,800円(700円4枚)。チケットの予約はホームページで受け付けている。
開催期間中(3~6日を除く)は「ほたるエコバス」が19時30分~22時の間15分間隔で運行され、主なホタルの飛翔地を巡回する。運行コースは守山駅、あまが池親水緑地、三津川河川公園、目田川河川公園、守山市民運動公園(資料館・駐車場)。料金は環境協力金として300円(フリーパス)。小学生以下は無料。